・・・ 十字架と復活の奇跡の物語 ページ2 ・・・






最後の晩餐----ユダの裏切りを予言

そのあと、イエスさまは断言されます。

「あなたがたのうちの一人がわたしを裏切ろうとしている」。
弟子たちは互いに顔を見合わせ、「主よ、それは誰ですか」と訊ねると、
イエスは答えられた。「わたしがパン切れを浸して与えるのがその人だ」。
イエスはパン切れを浸して、ユダに与え、
「しようとしていることを、今すぐしなさい」と答えられた。

ユダはパン切れを受け取ると、すぐに出て行きます。
イエスさまはユダが自分を裏切ろうとしていることをとっくに見通しておられたのです。



最後の晩餐---パンを裂き、葡萄酒を与えられる


ダ・ヴィンチ 「最後の晩餐」

最後の晩餐の様子を聖書はこう伝えています。

一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、
それを裂き、弟子たちに与えながら言われた、
「取って食べなさい。これはわたしの体である。」
また、杯をとり、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。
「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、
多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。」




ゲッセマネの祈り


マンテーニャ 「ゲッセマネの祈り」

最後の晩餐を終えたイエスさまは、逮捕を目前にしてゲッセマネに行かれ、
一人、「できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください。
・・・ 御心がなりますように」と神に一心に 祈りを捧げられます。
暗闇の中、その傍らで第一弟子であるぺトロは居眠りをしているのです。
ユダは親しげにキリストに近づき、接吻する。
これが合図となり、祭司長の命によって兵士たちがイエスを捕らえます。