「主を賛美するために民は創造された」(詩編102・19)。
田園都筑教会は2004年、親教会である田園江田教会による「前進伝道」の結実としてこの地に伝道所として開設されました。その後、田園江田教会のお祈りとお支えのもとで主の体なる教会形成と福音宣教に励んでまいりましたが、2008年に神奈川教区において第二種教会として設立を見ました。この時から正式に「田園都筑教会」を名乗るようになり、2010年に第一種教会の建設、2013年には宗教法人の認証を受けて今に至っています。
「神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。」(ヨハネ3・16)。
主なる神様は、罪と悲惨と破局が支配するかにみえるこの暗き世界に、御子イエス・キリストを遣わしてくださいました。教会は、キリストの十字架の死とその復活のゆえに、なおこの世は神様に愛されていること、すなわち罪からの解放と自由と希望の福音を宣べ伝えるために立てられています。
「被造物がすべて今日まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています」(ローマ8・22)。
今、私たち人類はコロナ禍の苦しみのなかでうめいており、同時に私たちに起因する環境破壊によって他の被造物もまたうめき苦しんでいます。いわば全被造物がどうしたらよいか分からない弱さと困難のなかに沈んでいます。しかし、まさにそういう大ピンチにおいて、聖書は「同様に"霊"も弱い私たちを助けてくださいます」(ローマ8・26)と語り、キリストによる助けと希望を知らせています。
私たちは日頃、現代社会の複雑なシステムのなかで人間関係や多忙さによって疲れを覚え、心の重荷を抱えています。また人生の途上でときに目的や希望を失うときもあり、さらにコロナ禍におそわれた今、かつてないほどの不安や恐れに満ちた生活をしています。そんな私たちをイエス様は「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ11・28)と招いておられます。
イエス様の「疲れた者、重荷を負う者は…」との招きは、具体的には毎週の礼拝への招きでもあります。私たちはこの世の時間の中を歩んでおりますが、礼拝はそれを一旦中断して、神様のみ前に出てみ言葉に聴き、賛美と祈りをささげるときです。主日ごとの礼拝から私たちは慰めといやし、そして希望とが与えられ、新しく歩むべき道を示され、新たに歩み出す力を得ることが出来るのです。
「主に結ばれているならば自分たちの苦労が決して無駄にならないことを、あなたがたは知っているはずです。」(Tコリント15・58 )。
聖書は神様の愛そのものであるイエス様に結ばれて生きることが、本当の意味で人生の重荷から解放され、またいやしと慰めが得られると告げています。聖書を読んでみたいという方、教会が初めてという方、しばらく教会から遠ざかってしまったという方、田園都筑教会はそういう方々のためにありたいと願っています。みなさまのお越しを心からお待ちしています。
2021年8月 田園都筑教会
牧師 相賀 昇
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